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手足の先天異常と手の痛みや変形の治療

手足の専門外来

当科では主に手、足の先天異常・外傷後の変形・変形性関節症・腫瘍性病変について治療を行っております。京都大学医学部附属病院は日本手外科学会認定研修施設であり、形成外科では2000例以上の治療経験をもとに日本手外科学会専門医が診療を担当します。
(毎週金曜日午前午後 担当:齊藤 晋)

1.先天異常

指の重複や合体、欠損については出生時に診断されることがほとんどですが、成長に従って指の変形や短縮が明らかになる疾患もあります。当科では以下の疾患について治療を行っております。機能的、整容的によい手足を形成するための最善の努力を惜しみません。特に繊細な形成外科的な縫合技術と、独自の皮弁デザイン技術を用いて、きずあとについては最高レベルの結果を提供できると自負しております。

主な疾患

多指症
合指症(合趾症)
多合趾症
斜指症
屈指症
先天性絞扼輪症候群
短合指症(短合趾症)
中足骨短縮症(中手骨短縮症)
裂手症
橈側列形成不全症
母指形成不全症
尺側列形成不全症
先天性橈尺骨癒合症
その他

(随時更新予定)

2.外傷後の手や指の変形

外傷後に関節や骨の変形が遺残することがあります。またやけどのあとに残る皮膚のひきつれが機能障害の原因となっていることもあります。治療により改善する可能性があるのにもかかわらず、放置されている、または治療をあきらめられてる患者さまが多くおられます。当科では指関節の運動生理について研究を行い、それに基づいた治療を提供しています。

主な疾患

やけどや外傷後の瘢痕拘縮
骨折・靭帯損傷などの外傷後に遺残する指の変形、関節拘縮や変形治癒骨折
外傷や先天異常の治療後に生じた爪の変形

3.炎症性疾患および変形性関節症による変形

長期の腱鞘炎や関節炎に関節拘縮が合併し、指が変形したままの状態となることがあります。また指の関節から手関節までのあらゆる変形性関節症に対する治療を行っております。

ばね指に合併するPIP関節拘縮
ヘバーデン結節(DIP関節変形性関節症)
CM関節症(CM関節亜脱臼・CM関節変形性関節症)

4.腫瘍性病変

手足に好発する腫瘍があります。特に手においては腱、神経、血管が張り巡らされており、腫瘍の摘出においてはこれらの損傷や犠牲を最小限にして、手の機能を温存する必要があります。皮膚の腫瘍、皮下に触れる腫瘤、あらゆる腫瘍性病変に対応します。
やけどの後に指がひきつれをおこし、動かしにくくなることがあります。手術は皮膚の移植が必要になることも多いです。

 

上記以外にもさまざまな症例に対して治療を行っています。お気軽にご相談ください。