
基礎・臨床研究
京都大学形成外科学教室では再生医学、創傷治癒、皮膚微小循環研究などの研究を行っていますが、おのおのが密接に関連しており、それぞれが臨床に直接役立つことを重視しています。
各研究の詳細はメニューよりご確認下さい。
研究情報の公開について(オプトアウト)
現在、臨床研究は『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』に基づき実施することが定められております。本指針では臨床研究を「介入」や「侵襲」の有無により区別しています。特に扱う手技や検査が治療経過に大きく影響する場合、そしてそれらが痛みやリスクを伴う場合には文書で説明・同意を行い実施します。一方臨床研究のうち、カルテ情報のみを用いる研究や、余った検体のみを用いる研究については、「介入」や「侵襲」が無いため、対象となる患者様から個別に同意を得る必要は求められておりません。その代り研究に関する情報を公開し、さらに拒否の機会を保障するようにしております。これを「オプトアウト」と言います。
現在形成外科で行っている臨床研究のうち、オプトアウトを行っている研究は下記の通りです。研究への協力を希望されない場合は、下記に記載されている各研究の担当者までお知らせください。
情報公開文書
びまん性神経線維腫を伴う神経線維腫症Ⅰ型患者さんの情報の研究利用についてのお知らせ(R3003 )
この度、形成外科では、福岡大学病院皮膚科および鳥取大学医学部附属病院皮膚科と下記の研究を実施することとなりました。
1.研究の名称
神経線維腫症1型患者に生じるびまん性神経線維腫の治療の現状と問題点についての観察研究
2.研究の目的と意義について
びまん性神経線維腫は神経線維腫症Ⅰ型患者さんの10%に合併します。手術が唯一の治療法ですが、血管が豊富で組織が脆いため、手術中に大量出血を起こし、命に関わる事態となることも珍しくありません。これまで、止血と切開が同時にできる医療機器を使用することで、出血量が減少する可能性が報告されています。形成外科でもその可能性について報告しましたが、その医療機器はびまん性神経線維腫に対してまだ保険診療上使用加算が承認されていません。
そこで、びまん性神経線維腫の手術にこの医療機器が承認されることを目指し、前回発表した報告よりもさらに症例数を拡大し、福岡大学病院皮膚科および鳥取大学医学部附属病院皮膚科と共同研究を行うこととなりました。
今回の研究では、びまん性神経線維腫の手術を受けた患者さんの疫学調査と、手術時に使用した医療機器ごとに出血量や周術期の経過を調査し、より安全な手術ができる医療機器を検証することを目的とした観察研究を計画しています。
3.研究の方法と期間について
形成外科の診療録から2010年1月1日から2020年10月31日までの間にびまん性神経線維腫切除術を受けた神経線維腫症Ⅰ型患者さんを抽出します。それぞれの手術で使用した医療機器で3つのグループに分類し、術中出血量、手術時間、入院期間、腫瘍重量、輸血量、術前塞栓術の有無、合併症などを調査して、各医療機器の有用性と安全性を評価します。
全て既存の記録を用いますので、新たな検査や治療をお願いすることはありません。
当病院の倫理委員会による倫理審査承認日より2022年12月31日までを研究期間としています。
4.研究の倫理審査について
この研究は、研究対象者の方の人権が保護されているか、また安全性および科学性に問題がないかについて、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、京都大学医学部附属病院長の許可を受けています。
5.プライバシーの保護について
得られた情報は、研究の成果として専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、研究対象者の方のプライバシーは十分に配慮し、個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。また、写真などの情報を用いる場合も、個人が特定されることがないように慎重に配慮いたします。
6.情報の利用目的・利用方法
対象となる臨床情報については、研究対象者が特定できる情報を削除後に使用いたします。研究で得られた結果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告させていただきますが、プライバシーにかかわる個人情報は一切公表されません。また、この研究で得られた情報が本研究の目的以外に使用されることはありません。
共同研究機関として、福岡大学病院皮膚科および鳥取大学医学部附属病院皮膚科から提供を受ける情報についても、同様に提供元の期間で匿名化された情報を扱います。
7.研究終了後の結果の取り扱いについて
得られたデータは、京都大学医学部附属病院形成外科にて論文化から少なくとも10年以上保存されますが、関係者以外の目に触れることはありません。その後は、個人情報漏洩などが起こらないように細心の注意を払った上で破棄いたします。
8.資料の入手・閲覧、提供の停止について
他の研究対象者の個人情報保護や研究の独創性の確保に支障のない範囲で、この研究に関する資料を入手・閲覧することができます。また、研究対象者またはその代理人の方の希望に応じて、得られた情報の利用や提供を停止することも可能です。また、研究の実施に同意しない、および同意を撤回しても、不利益を受けることはありません。ご希望がありましたら、担当医師にご連絡ください。
9.研究の資金源・利益相反
1)資金源
形成外科運営費
2)利益相反
この研究は記載すべき経済的な利益関係や利益相反はありません。
利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査されています。
10.連絡先とお問い合わせ先
何か分からないことや心配なことがありましたら、下記の担当医師か相談窓口にご連絡ください。
■京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座形成外科学 担当医師 津下 到
(Tel)075-751-3613 (FAX)075-751-4340
■京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 (E-mail) ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp
11.研究機関および研究責任者
研究機関:京都大学医学部附属病院
研究責任者:京都大学医学部附属病院 形成外科 教授 森本 尚樹
個人情報管理責任者:京都大学医学部附属病院 形成外科 助教 津下 到
眼瞼・眼窩とその周囲組織の神経線維腫切除術を受けられた神経線維腫症Ⅰ型患者さんの情報の研究利用についてのお知らせ(R2902)
1.研究の名称
Orbital-periorbital plexiform neurofibromaの深達度と手術法に関する観察研究
2.研究の目的と意義について
眼瞼・眼窩やその周囲組織に生じる神経線維腫はOrbital-periorbital plexiform neurofibroma(OPPN)と呼ばれ、神経線維腫症Ⅰ型患者さんの約1%から10%に合併します。眼瞼下垂、眼球突出、緑内障、斜視や顔面の変形などの症状を合併することがあります。切除手術を行う際に、顔面の複雑な部位に発生する特徴から、顔面神経麻痺や開閉瞼障害などの手術に伴う合併症が生じることが多く、最適な手術方法に関する共通の認識が確立されていません。私たちは腫瘍が到達する深さに着目して、術後の経過を開瞼・閉瞼機能、整容性について調査し、検証することを目的とした観察研究を計画しました。
3.研究の方法と期間について
京都大学医学部附属病院形成外科の診療録から、2005年4月1日から2021年1月31日までの間に形成外科外来に通院した、OPPN手術歴のある神経線維腫症Ⅰ型患者さんを抽出します。腫瘍の深達度をMRI、CTの画像を用いて評価し、腫瘍が浅いグループと深いグループに分類し、術後成績として開瞼・閉瞼機能、および整容性について検証します。併せて、手術部位、合併症、手術時間、手術回数、出血量、輸血の有無、入院期間などについて調査し、腫瘍深達度別の手術法の妥当性を検証します。
全て診療記録を用いた調査であり、新たに検査や治療をお願いすることはありません。
当病院の倫理委員会による倫理審査承認日より2021年12月31日までを研究期間としています。
4.研究の倫理審査について
この研究は、研究対象者の方の人権が保護されているか、また安全性および科学性に問題がないかについて慎重に審査され、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の承認及び、医の倫理委員会の審査を受け、京都大学大学院医学研究科長および京都大学医学部附属病院長の許可を受けています。
5.プライバシーの保護について
得られた情報は、研究の成果として専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることはありません。また、写真などの情報を用いる場合も、個人が特定されることがないように慎重に配慮いたします。
6.情報の利用目的・利用方法
研究で得られた結果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告させていただきますが、上記のプライバシーの保護について慎重に配慮いたします。また、この研究で得られた情報が本研究の目的以外に使用されることはありません。
7.研究終了後の結果の取り扱いについて
得られたデータは、京都大学医学部附属病院形成外科にて論文化から少なくとも10年以上保存されますが、関係者以外の目に触れることはありません。その後は、個人情報漏洩などが起こらないように細心の注意を払った上で破棄いたします。
8.資料の入手・閲覧、提供の停止について
他の研究対象者の個人情報保護や研究の独創性の確保に支障のない範囲で、この研究に関する資料を入手・閲覧することができます。また、研究対象者またはその代理人の方の希望に応じて、得られた情報の利用や提供を停止することも可能です。また、研究の実施に同意しない、および同意を撤回しても、不利益を受けることはありません。ご希望がありましたら、担当医師にご連絡ください。
9.研究の資金源・利益相反
1)資金源
形成外科運営費
2)利益相反
この研究は記載すべき経済的な利益関係や利益相反はありません。
利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。
10.連絡先とお問い合わせ先
何か分からないことや心配なことがありましたら、下記の担当医師か相談窓口にご連絡ください。
■京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座形成外科学 担当医師 津下 到
TEL:075-751-3613 FAX: 075-751-4340
■京都大学医学部附属病院 相談支援センター
TEL:075-751-4748 E-mail:ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp
11.研究機関および研究責任者
研究機関:京都大学医学部附属病院
研究責任者:京都大学医学部附属病院 形成外科 教授 森本 尚樹
個人情報管理責任者:京都大学医学部附属病院 形成外科 助教 津下 到
軸後性多趾症のX線形態学的分類法と術後骨格形態との関係に関す る研究
1.研究の名称
軸後性多趾症のX線形態学的分類法と術後骨格形態との関係に関する研究
2.研究の目的と意義について
多趾症は趾の異常重複を特徴とする足先天異常の一つです。発症頻度はおよそ2000人に1-2人ほどで、特に腓骨側
過剰趾のある軸後性多指症が多く認められます。
日本では、過剰趾に対して手術適応があり、1歳前後に手術が行われております。軸後性多指症は様々な骨形態をとるため、第5趾と第6趾のいずれが重複趾かの判断が難しかったり、術後どのような骨格形態に変化するかについてもいまだ不明な点が多く、術前の外転変形が遺残してしまったり、術後に外転変形が増悪してしまうこともあります。そこで、術前の形態学的特徴から術後の骨形態を評価することを目的とした観察研究を計画しました。
3.研究の方法と期間について
形成外科の診療録から2011年4月1日から2018年3月31日までの間に軸後性多趾症で手術をうけた患者さんを抽出します。それを形態学的に分類し、術前と術後2年以上のレントゲンを評価します。
全て既存の記録を用いますので、新たな検査や治療をお願いすることはありません。
当病院の倫理委員会による倫理審査承認日より1年間を研究期間としています。
4.研究の倫理審査について
この研究は、研究対象者の方の人権が保護されているか、また安全性および科学性に問題がないかについて慎重に審査され、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、京都大学大学院医学研究科長および京都大学医学部附属病院長の許可を受けています。
5.プライバシーの保護について
この研究では患者様の性別や手術年齢、手術内容、X線およびその計測結果などの情報を取得して解析します。得られた情報は、研究の成果として専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、研究対象者の方のプライバシーは十分に配慮し、個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。また、写真などの情報を用いる場合も、個人が特定されることがないように慎重に配慮いたします。
6.情報の利用目的・利用方法
対象となる臨床情報については、研究対象者が特定できる情報を削除後に使用いたします。
研究で得られた結果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告させていただきますが、プライバシーにかかわる個人情報は一切公表されません。また、この研究で得られた情報が本研究の目的以外に使用されることはありません。
7.研究終了後の結果の取り扱いについて
得られたデータは、京都大学医学部附属病院形成外科にて論文化から少なくとも10年以上保存されますが、関係者以外の目に触れることはありません。その後は、個人情報漏洩などが起こらないように細心の注意を払った上で破棄いたします。
8.資料の入手・閲覧、提供の停止について
他の研究対象者の個人情報保護や研究の独創性の確保に支障のない範囲で、この研究に関する資料を入手・閲覧することができます。また、研究対象者またはその代理人の方の希望に応じて、得られた情報の利用や提供を停止することも可能です。また、研究の実施に同意しない、および同意を撤回しても、不利益を受けることはありません。ご希望がありましたら、担当医師にご連絡ください。
9.研究の資金源・利益相反
1)資金源
形成外科運営費
2)利益相反
この研究は記載すべき経済的な利益関係や利益相反はありません。利益相反については京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。
10.連絡先とお問い合わせ先
何か分からないことや心配なことがありましたら、下記の担当医師か相談窓口にご連絡下さい。
■京都大学医学部附属病院 形成外科 齊藤 晋
TEL:075-751-3613 FAX: 075-751-4340
■京都大学医学部附属病院 相談支援センター
TEL:075-751-4748 E-mail:ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp
11. 研究機関および研究責任者
研究機関 :京都大学医学部大学院医学研究科 形成外科
研究責任者 :京都大学医学部大学院医学研究科 形成外科 准教授 齊藤 晋
個人情報管理責任者 :京都大学医学部大学院医学研究科 形成外科 准教授 齊藤 晋
情報公開文書(R2181)
形成外科Cadaver Workshopの開催
- 研究の目的と意義について
形成外科では、先天異常や外傷、悪性腫瘍の切除後の方々に対して、体のさまざまな部位に関する機能と整容の改善を目指して、手術による治療を行っています。個々の形成外科医が高い技術で手術を行うためには、トレーニングによる手術手技の向上が非常に重要です。また、最新の知見を含む手技や、高難度手術への取り組みは、実際の手術の前にシミュレーションを行い、安全性や確実性を検証する必要があります。
- 研究の方法と期間について
京都大学医学部クリニカルアナトミーラボ(CAL)プログラム(倫理委員会承認番号:R1785、献体を用いた医師・医療従事者の教育・研究プログラム)に基づいて提供いただいたご献体を用いて、形成外科に関する手術手技教育を行います。
当病院の倫理委員会による承認日より2024年3月31日までを研究期間としています。
1年間に6~10献体の想定のもと、研究期間内に合計40献体について予定しています。
- 情報の利用目的・利用方法について
得られた情報は、解剖学的な知識や手術手技の向上を目的とした研究資料として使用します。プライバシーに十分配慮した上で(下記項目5)、専門学会や学術雑誌に発表する場合があります。
- 研究の倫理審査について
この研究は、研究対象者の方の人権が保護されているか、また安全性および科学性に問題がないかについて慎重に審査され、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の承認および、京都大学大学院医学研究科長および京都大学医学部附属病院長の許可を受けています。
- プライバシーの保護について
得られた情報は、プログラムの成果として専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、研究対象者の方のプライバシーは十分に配慮し、個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。また、写真等の情報を用いる場合も、個人が特定されることがないよう慎重に配慮いたします。
- 研究終了後の結果の取り扱いについて
得られたデータは、プログラム参加者にて保管されますが、個人情報漏えい等が起こらないように細心の注意を払います。
- 資料の入手・閲覧、提供の停止について
他の研究対象者の個人情報保護や研究の独創性の確保に支障のない範囲内で、この研究に関する資料を入手・閲覧することができます。また、研究対象者またはその代理人の方の希望に応じて、得られた情報の利用や提供を停止することも可能です。ご希望がありましたら、担当医師にご連絡下さい。
- 連絡先とお問い合わせ先
何か分からないことや心配なことがありましたら、下記の担当医師か相談窓口にご連絡下さい。
■京都大学医学部附属病院 形成外科 担当医師 津下 到
TEL: 075-751-3613 FAX: 075-751-4340
■京都大学医学部附属病院 相談支援センター
TEL: 075-751-4748 E-mail:ctsodan@kuhp.kyoto-u.ac.jp
- 研究機関および研究責任者
研究機関 :京都大学医学部附属病院
研究責任者 :京都大学医学部附属病院 形成外科 教授 森本 尚樹
個人情報管理責任者 :京都大学医学部附属病院 形成外科 准教授 齊藤 晋